どんなスポーツをするにしても、靴というのはとても大切です。
野球においても、スパイクが自分に合ったものに変わるだけでプレーが格段に上達するのはよくある話です。
その中でも、この記事ではピッチャーに特化して投手用スパイクの選び方やおすすめのスパイクを紹介していきます。
投手用スパイクの特徴や選び方
スパイクの色にはルール存在
スパイクの色は高校野球やリトルシニアなど連盟によって厳密に決められており、注意が必要です。
例えば、高校野球やリトルシニアではブラックorホワイトの一色のスパイクと規定されています。
高野連は2021年度までチーム内の色の混在を認める方針です。
しっかりチームの方針を確認するようにしましょう。
アッパー材は4種類
まず、アッパー材(スパイクの上を覆う素材)には4種類あります。
・天然皮革…足になじみやすい。高価。メンテナンスが難しい
・合成(人工)皮革…耐久性が高い。お手入れが簡単。デザインが豊富。
・ヌバック…軽量で柔らかい。高級感がある。水洗いやメンテナンスが難しい。
・メッシュ…軽量で柔らかい。水洗いやメンテナンスが難しい。
多くのスパイクが「合成皮革+ヌバック」「合成皮革+メッシュ」のように混合して作られています。
また、合成皮革のみのスパイクもかなりの種類があり、丈夫で軽量化されているものも多いため、長持ちさせたい人や1足で試合も練習も行う人などは合成皮革がおすすめです。
靴底と金具の種類
これには2種類あります。
・樹脂底+埋め込み式金具…軽量で突き上げ感がなく、足への負担が小さい。耐久性がある。
・革底+取り換え式金具…足にフィットする。金具がすり減っても取り換え可能。雨に弱い。突き上げ感が強く重いため足への負担は大きい。
現在では、デメリットのない樹脂底が主流ですが、革底ならではのフィット感に惚れ込み長い間、革底を使い続けている方も一定数います。
ピッチャー向きな金具の配置とは?
ピッチャー向きの金具の配置はまず、スパイクの後部に金具や樹脂製のブロックが多いことです。
安定感が命のピッチャーにとって、後部に支えてくれるものが多いことは着地時の安定につながります。
また、軸足で力強く粘ったり、守備や打撃でも活躍するために踏ん張る力(グリップ力)を高めるために金具の形や数などで各メーカーが色んな取り組みを行なっています。
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【asics】スピードアクセルSG-P(SFS302 )
あのダルビッシュ有選手も認めたasicsの投手専用スパイクです。
投球時のキック力を力強くキャッチャー方向へ伝える斜め金具を採用しており、軸足を蹴りだす寸前まで地面をグリップできます。
また、クッション性に優れており金具も多く安定感もあります。
試合での高いパフォーマンスを実現できること間違いなしです。
【ミズノ】グローバルエリート GEキャンバーPS (11GM1812)
このスパイクは金具と樹脂製のブロックが多く配置されています。
そのため、投げるときや打つときの踏ん張りがよく効き、力強い投球や打球につなげることが可能です。
また、土の付きづらい素材をアッパー材に採用しているので、タオルやブラシで簡単に汚れを落とすことができるのも魅力の一つです。
【久保田スラッガー】 アグレッシブLP1-S (D421)
グラブはトップブランドとして知られている久保田スラッガーですが、スパイクも1級品です。
投手用に開発された「革底+取り換え式金具」のスパイクです。
感覚が生命線のピッチャーにとって地面を感じ、さらに負担を小さくするクッション性を兼ね備えているのはさすが投手用スパイクと言えます。
革底スパイクでは、自分の足に合った自分だけのスパイクを作り上げることができるのでおすすめです。
【ASICS】GS. I QUICK MA アイクイック MA (1121A040.001)
このスパイクの特徴は前部にほかのスパイクより多くの金具がついていることです。
走る時や守備の1歩目が力強く蹴りだせます。
それだけでなくピッチャーとしてプレートを蹴る時の勢いもかなり強くなり、その力は球速や球のキレの向上につながっていきます。
【asics】GOLDSTAGE I-PRO MA-S ゴールドステージ I-PRO MA-S(1121A049.001)
Asics史上最軽量の260gの超軽量型スパイク。
ほかのスパイクが300g程度であることを考えると驚異的な軽さです。
また、アッパー材の前部に非常に丈夫なポリウレタン樹脂を採用することで、ピッチャーに普通は必要とされるP革加工を不要とし、さらにP革分の重量も削減しています。
値段は少々お高いですが、P革を何度も変えることを考えると他の製品と比べてもさほど高くありません。
【ミズノ】ミズノプロ MPドミナント ニット(11GM2001)
金具とブロックが靴底全面に広く設置されており、ピッチャーに必要な安定感を生み出しています。
また、力強い1歩目を踏み出すために徹底的に考えられた型のため、快適なフィット感があります。
こちらも全部を丈夫に加工しているのでP革加工が不要です。
ミズノプロの上品なデザインが高級感を演出しています。
【ZETT】埋め込み スパイク プロステイタス (BSR2976-265-1919)
ライオンズ源田選手が使用しているアッパーパターンを採用しているZETT最高品質の埋め込み式スパイクです。
一番の特徴はひもとベルトのコンビでしっかり足を固定できることです。
ピッチングだけでなく多くのプレーで安定感が増してきます。
また、ベルトのため履きやすく、締め具合も調節しやすいので足の締め付けが気になる人にはおすすめです。
【asics】NEOREVIVE MG (1123A024.001)
ベルト式のスパイクのため、脱いだり履いたりするのが非常にしやすいです。
また、靴底は金具だけでなくブロックの数も多いため、足への負担が少なく安定感が増すような作りとなっています。
履き替えやすく、負担も少ないので試合用としてだけでなく練習用としてもおすすめできるスパイクです。
【ミズノ】グローバルエリート GEトライブ QS BLT (11GM1914)
ベルト式を採用しているため履き替えが非常に簡単です。
フィット性と横ぶれの抑制を追求したスパイクのため快適で安定感があります。
また、金具には超硬チップを装着しているため、1年ほど使っても金具すり減ることはほとんどありません。
特に耐久性に秀でているため、試合も練習もこの1足で十分でしょう。
【SSK】プロエッジ TRYTECソールTT-L (ESF3009-9090)
センバツ甲子園で活躍した選手も愛用していたモデルです。
このスパイクの金具はY字の形をしています。
そのため地面をより力強く蹴ることに長けており、軸足の踏ん張りにつながります。
また、金具以外にいくつかのブロックがあり、甲子園のような固いグラウンドでも突き上げ感による負担を軽減してくれます。
【New Balance】L4040 AK5 (L4040AK52E)
40本塁打40盗塁にちなんで名付けられています。
パワーとスピードで勝負をしたい選手に向けて作られていますが、ニューバランスの圧倒的な安定感や履き心地は投球フォームも精神的にも安心をもたらしてくれます。
【ZETT】埋め込みスパイク ウイニングロード (BSR2296-275-1919)
ワイドな設計になっているので、足の横幅が広い人でも安心して使うことができます。
また、ZETTウイニングロードの3大特性(軽量、屈曲、歯の耐久性)を受け継いでいるので長い期間、快適に使用できます。
値段も安く長持ちするので、練習用におすすめです。
まとめ
スパイクは多くのメーカーが多くの種類を開発しています。
その中から自分に合ったスパイクを見つけるために、この記事が役立ってくれれば幸いです。
自分に合ったスパイクで楽しい野球ライフを送りましょう!